AIは、相手に合わせて言葉をやさしくしてくれる
AIの話は、言葉を少し変えるだけで近くなる
AIの説明をしていると、同じ内容でも、相手によって伝わり方が大きく変わると感じます。
エンジニア同士なら「プロンプト」「モデル」「推論」といった言葉でも話が進みます。でも、日々の仕事でAIを使ってみたい普通の人にとっては、その言葉だけで少し距離ができてしまいます。
そこで私が大事にしたいのは、AIを「難しいことを教える先生」としてではなく、「相手に合わせて言い換える手伝い役」として使うことです。
専門用語を、暮らしや仕事の言葉に戻す
たとえば、社内でAI活用の話をするとします。
- プロンプトは「AIへのお願いの書き方」
- 学習データは「AIが参考にしてきた材料」
- 生成AIは「文章や画像のたたき台を作る道具」
こう言い換えるだけで、話を聞く人の表情が変わります。AIの中身をすべて理解しなくても、「自分の仕事ならどこで使えるか」を考えやすくなるからです。
これは、AIに説明文を作らせるというより、人間が伝えたいことをAIと一緒に整える作業に近いと思います。
セミナーで試したい小さな企画
今後のセミナーでは、次のような進め方が合いそうです。
- まず、参加者が普段使っている仕事の言葉を書き出す
- その言葉でAIに質問してみる
- AIの答えを、さらに「中学生にもわかる言葉で」と言い換えてもらう
- 最後に、自分の仕事で使える一文に直す
たとえば「売上分析をしたい」ではなく、「今月売れた理由と売れなかった理由を、会議で話せるように整理して」と頼む。これだけで、AIはぐっと現場に近づきます。
AIは、人の言葉を置き去りにしないために使う
AIの進化は速く、機能の名前も次々に出てきます。けれど、使う人の気持ちはそこまで速く変わりません。
だからこそ、最初の一歩では「すごいAI」を見せるより、「自分の言葉で頼んでいい」と感じてもらうことが大切です。
会社や団体でAI活用を始めたい方には、専門用語から入るのではなく、ふだんの業務の言葉から一緒に整理するセミナーをご提案できます。

