AIは、相手の立場で説明の順番を整えてくれる

AIを説明するとき、先に考えたいこと

AIの話をするとき、つい新しい機能や便利な使い方から話したくなります。私も元エンジニアなので、仕組みや性能の話には自然と関心が向きます。

ただ、AIに詳しくない方にとっては、そこから始まると少し遠い話になってしまうことがあります。「結局、自分の仕事で何が変わるのか」が見えないまま、言葉だけが先に進んでしまうんですね。

そんな時にAIを使うと、説明する側の頭を少し整理してくれます。文章を作らせるというより、「相手は何を知らないか」「どこで不安になるか」「どの順番なら聞きやすいか」を一緒に並べ直す感覚です。

相手の頭の中を想像する道具

たとえば、社内でAI研修を行うとします。いきなり「プロンプト」「生成AI」「業務効率化」と言われても、初めて聞く人には入口が多すぎます。

そこでAIに、こんなふうに聞いてみます。

  • AIに不安を感じている人は、最初に何を知りたいか
  • 専門用語を使わずに説明すると、どんな順番がよいか
  • 明日から試せる小さな例は何か

すると、説明の順番が少し変わります。まず「AIは人の仕事を全部奪うものではない」と不安を受け止める。次に「文章の下書き」「会議メモの整理」「メール文面の言い換え」のような身近な例を出す。その後で、必要なら仕組みの話をする。

順番が変わるだけで、同じ内容でも受け取りやすさはかなり違います。

説明は、正しさだけでは届かない

エンジニア時代の感覚でいうと、正しい情報を正しく並べれば伝わる、と思いがちです。でも実際の現場では、正しさだけでは足りません。相手の関心、立場、心配ごとに合わせて、入口を変える必要があります。

AIは、その入口を考える相手になります。もちろん、最終的に話す言葉を選ぶのは人間です。会社の事情、お客様との関係、現場の空気までは、AIだけでは判断できません。

それでも、説明の前に一度AIへ相談してみると、自分では気づかなかった順番が見えてきます。「この言葉は少し難しいかもしれない」「先に具体例を出した方がよさそうだ」といった確認ができます。

セミナーで伝えたいこと

私が普通の人向けにAIを話すなら、最初に伝えたいのは「AIを覚える」のではなく「AIに聞いて、仕事の入口を小さくする」ということです。

完璧な使い方を覚える必要はありません。まずは、説明したい相手を一人思い浮かべて、「この人に伝えるなら、どの順番がよいか」とAIに聞いてみる。それだけでも、AIはかなり身近になります。

Willow38では、そうした普通の人の仕事に寄り添うAI活用を、セミナーや個別相談の形で一緒に整理していきます。AIを難しいものとしてではなく、日々の説明や相談を少し楽にする道具として使っていけたらと思います。

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