AIは、仕事の「下ごしらえ」を手伝ってくれる相棒です
AIは、仕事の「下ごしらえ」を手伝ってくれる相棒です
AIの話をすると、「何でも自動でやってくれるすごいもの」と受け取られることがあります。たしかに便利です。でも、普通の仕事の現場で考えるなら、私はもう少し地味な言い方のほうがしっくりきます。
AIは、仕事の下ごしらえを手伝ってくれる相棒です。
料理でいえば、材料を並べる、切り方を考える、段取りを確認する。そこまでを手伝ってくれる存在です。最後に味を見るのは人間ですし、誰に食べてもらうのかを考えるのも人間です。
いきなり「成果物」を求めない
AIを使い始めたばかりの方ほど、「すぐに完成品を出してほしい」と考えがちです。けれど、最初から完成品を任せると、違和感のある文章や、現場に合わない提案が出てくることもあります。
そこでおすすめしたいのは、完成の一歩手前を頼むことです。
- 会議メモから論点を3つに整理する
- お客様に伝える順番を考える
- ブログの見出し案を出す
- セミナーの流れをたたき台にする
このくらいなら、AIに詳しくない方でも使いやすい。出てきたものを見ながら、「これは違う」「ここは使える」と判断できます。
人が見るから、仕事になる
私は元エンジニアなので、道具は道具として見たいところがあります。便利な道具ほど、どこまで任せて、どこから自分で確認するかが大切です。
AIの答えをそのまま使う必要はありません。むしろ、最初の返事を素材として、自分の経験や会社の事情を足していく。そこに人の仕事があります。
記録を続けているとよくわかりますが、仕事は一度で完成するものばかりではありません。少し書く。見直す。次の日にまた直す。その積み重ねで、自分の言葉になっていきます。
小さく試すところから
AI活用のセミナーでも、私は難しい専門用語から入るより、「明日の仕事が少し楽になる使い方」から始めたいと思っています。
たとえば、昨日の会議メモを入れて「次に確認すべきことを5つ出して」と頼む。あるいは、お客様への説明文を「もう少しやさしい言葉にして」と頼む。
それだけでも、考える入口が少し整います。
AIは、人の代わりに社長の判断をしてくれるものではありません。でも、判断する前の材料をそろえる手伝いはしてくれます。そこから始めると、AIは急に身近な道具になります。
会社でAIをどう使えばよいか、最初の一歩に迷っている方は、まず「下ごしらえを何に使えるか」から一緒に考えてみませんか。

