AIは「相談の前の整理係」として使うと身近になる

AIに聞く前に、人に相談する前に

AIの話をすると、「何を聞けばいいのかわからない」という声をよく聞きます。これは、とても自然な反応だと思います。

新しい道具を前にしたとき、最初から上手に使える人は多くありません。特に生成AIは、画面がシンプルな分だけ、かえって入口が見えにくい。検索のようで検索ではない。電卓のようで電卓でもない。そこに戸惑いが生まれるのだと思います。

私が普通の人にAIを説明するとき、最近しっくり来ている言い方があります。

AIは、相談の前の整理係として使う。

答えを出させるより、考えを並べてもらう

AIというと、すぐに「正解を出してくれるもの」と考えがちです。でも仕事の現場では、いきなり正解がほしい場面ばかりではありません。

むしろ多いのは、こんな状態です。

  • 何となく困っているが、言葉になっていない
  • 相談したいが、順番が整理できていない
  • 資料を作る前に、論点を並べたい
  • 相手に伝える前に、抜け漏れを確認したい

こういうとき、AIに「答え」を求めるのではなく、「いま考えていることを整理してください」と頼んでみる。これだけで、使い方の印象がかなり変わります。

たとえば、セミナー企画の前に使う

たとえば中小企業向けにAIセミナーを考えるとします。

いきなり「良いセミナーを作って」と頼むと、少し大きすぎます。そうではなく、まず次のように聞いてみる。

「AIに詳しくない経営者に向けて、最初に不安になりそうな点を5つ挙げてください」

「その不安に対して、専門用語を使わずに説明する流れを作ってください」

「参加者が明日から試せる小さな使い方を3つ出してください」

このくらい具体的にすると、AIは急に身近な相手になります。万能の先生というより、会議前にホワイトボードへ論点を書き出してくれる人、という感じです。

相談の質は、準備で変わる

人に相談するときも同じです。頭の中が少し整理されているだけで、相手の時間を大切にできます。質問も具体的になります。話も前に進みやすくなります。

AIは、その準備を手伝ってくれる道具です。完璧な文章を作る必要はありません。箇条書きで十分です。言葉が荒くてもかまいません。まず出して、並べて、眺める。そこから人間が選ぶ。

この順番なら、AIに振り回されにくいと思います。

普通の人のためのAIは、ここからでいい

AI活用という言葉は、少し大げさに聞こえることがあります。でも実際には、日々の仕事の中にある小さな迷いを、少しだけ見える形にすることから始めればいい。

相談の前に整理する。会議の前に論点を並べる。メールを送る前に、相手に伝わる順番を確認する。

このくらいの使い方なら、特別な知識がなくても始められます。

Willow38では、普通の人が仕事の中で無理なくAIを使い始めるための相談やセミナー企画をお手伝いしています。難しい言葉を増やすより、まず「明日ひとつ試せること」から一緒に整理していければと思います。

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