AIは、答えを出す前に聞き返してくれる
AIの説明をするとき、つい「何ができるか」から話し始めたくなります。
文章が書けます。要約ができます。画像も作れます。調べ物も手伝えます。
たしかに便利です。ただ、AIにあまり詳しくない人にとっては、できることが多すぎるほど、かえって使い始めにくくなるんだよね。
正解を出す機械、と考えない
私は、AIを「正解を出す機械」として説明するより、「聞き返してくれる人」として説明したほうが伝わりやすいのではないかと思っています。
たとえば、セミナー企画を考えるとします。
いきなり「良いセミナー案を出して」と頼むと、AIはそれらしい案を並べてくれます。でも、それが自分の会社やお客様に合っているかどうかは、少し別の話です。
そこで、最初から答えを求めるのではなく、こう頼んでみます。
- 誰に向けたセミナーか、確認する質問を出して
- 参加者が困っていそうな場面を聞き出して
- 話す内容を決める前に、足りない情報を整理して
こうすると、AIは答えを出す前に、こちらの考えを言葉にする手伝いをしてくれます。
聞かれると、自分の考えが見えてくる
人は、自分ではわかっているつもりでも、言葉にしていないことがたくさんあります。
対象者は誰なのか。何に困っているのか。どこまで伝えれば、明日から一歩動けるのか。
こういうことは、頭の中だけで考えていると、意外と混ざります。だからこそ、AIに聞き返してもらう。質問されることで、自分の判断基準が少しずつ外に出てきます。
これは、AIに判断を任せるというより、判断する前の机の上を一緒に片づけてもらう感覚に近いです。
最後に決めるのは人間でいい
AIを使うというと、全部を自動化する話に聞こえることがあります。
でも、普通の仕事では、そこまで一気に進めなくても十分です。まずは、考える材料を集める。並べる。比べる。足りないところを聞き返してもらう。
最後に「これは自分の言葉として出せるか」「お客様にとって役に立つか」を決めるのは、人間でいいと思うのです。
AI活用の入口は、すごい使い方を覚えることではなく、自分の仕事を少し楽に見える形にすることなのかもしれません。
Willow38では、生成AIをいきなり導入する前に、「どの仕事をAIに聞き返してもらうと、考えやすくなるか」というところから一緒に整理しています。セミナーや個別相談でも、まずは身近な仕事を一つ分解するところから始めています。

