AIは、仕事の「仮置き場」を作ってくれる
AIは、仕事の「仮置き場」を作ってくれる
AIの話をすると、どうしても「正しい答えを出してくれるのか」というところに目が向きます。
もちろん、答えを出すこともあります。けれど、普通の仕事の中でAIを使うとき、私はもう少し手前の役割が大事だと思っています。
それは、頭の中にある材料をいったん外へ出して、仮置きすることです。
仕事をしていると、決めなければいけないこと、確認しなければいけないこと、あとで考えようと思っていることが、頭の中に同時に入ってきます。ひとつひとつは小さくても、重なるとけっこう疲れます。
この状態で「さあ判断してください」と言われると、人間のほうが先にくたびれてしまうんですよね。
そこでAIに頼めることがあります。
- 今ある情報を箇条書きにする
- 似ているものをまとめる
- 足りない確認事項を出す
- 選択肢を並べる
- 相談文の形に直す
ここで大切なのは、AIに最後の判断を渡さないことです。
AIには、机の上を少し片づけてもらう。散らばっているメモを、いったん種類ごとに置いてもらう。どれを選ぶか、どこから手をつけるかは、人間が見る。
このくらいの距離感のほうが、AIに詳しくない人にも使いやすいと思います。
たとえばセミナーの企画を考えるときも、最初から完璧なタイトルをAIに求める必要はありません。
「普通の人にAIをやさしく説明する企画を3つ出して」
まずはこのくらいで十分です。出てきた案を見ながら、「これは少し難しい」「これはお客様に近い」「これは自分の言葉で話せそうだ」と選んでいく。AIは答えそのものではなく、考えるための仮置き場になります。
私は記録を残すことを大事にしてきました。記録があると、あとから見返せます。AIも同じで、頭の中だけで抱えていたものを言葉にして残すと、次の判断が少し楽になります。
AI活用というと、大きなシステム導入を想像する方もいます。でも最初の一歩は、もっと小さくてよいと思います。
今日の仕事で少し引っかかっていることを、一行だけ書き出す。
それをAIに渡して、「整理して」「確認することを出して」と頼んでみる。
それだけでも、頭の中に少し余白ができます。
Willow38では、AIの操作説明だけではなく、仕事のどこをAIに渡すと人間が楽になるのか、というところから一緒に考えています。AIを使ってみたいけれど、何から始めればよいかわからない方は、まずは身近な仕事をひとつ、仮置きしてみるところから始めてみませんか。

